平成6年2月2日 朝日新聞
咲くやこの花賞
寄席三味線 内海さんらに大阪文化を担う若手文化人や芸術家に贈る
大阪市の「咲くやこの花賞」の今年の受賞者が1日、決った。
芸能、美術、音楽、演芸、文芸の各部門で、寄席三味線の内海英華さん(33)ら5人が選ばれた。
贈呈式は19日、市役所玄関ホールでひらかれる。
【大衆芸能】寄席三味線、内海英華さん(33)=浪速区。漫才の内海カッパに師事。
女流漫談で出演するとともに、寄席三味線を弾く。落語会に欠かせぬ存在。
【受賞理由】邦楽の素養と落語の知識が不可欠におはやしの世界にチャレンジ、芸に対する貧欲さとたゆまぬ努力で技量を磨くとともに、
持ち前の度胸の良さで各種落語会になくてはならない存在として、上方落語界を陰で支えている。
また、女流放談で舞台に立つほか、後進の指導にも力を注ぐなど、寄席三味線の第一人者として高く評価されている。